最適な航行を実現する船速馬力制御システムの実証実験を完了

2025.01.29

ナブテスコ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:木村和正)の舶用カンパニーは、新製品の船速馬力制御装置「TELEGRAPH AGENT™(テレグラフ エージェント)」を日本郵船株式会社様が所有する『原町丸』に搭載し、2024年1月から開始した実用化に向けた実証試験を完了しました。

航海距離一定等の条件下において、数%の燃費向上効果が確認されました。特に、荒天遭遇時においては燃料消費量を一定にして運転するための自動減速を明確に確認することができました。この結果に基づき、他船へ順次搭載工事を進め、各船型に合わせた最適セッティングを実現し、船員の労務軽減や低燃費の実現、GHG排出量の削減に貢献してまいります。

また、当社子会社であるDeep Sea社のAIを活用した船舶向けソリューションである「船舶の状態監視(Cassandra)システム」と併用することで、燃費改善効果を可視化でき、「TELEGRAPH AGENT™」の最適設定の検討や燃費向上効果の検証が容易になります。

今後は、ユーザーが必要とする機能追加や性能向上を継続して実施し、更なる運航効率の向上と省人化の実現を目指してまいります。

以上

<会社概要>
会社名: 日本郵船株式会社
代表者: 代表取締役社長 曽我貴也
所在地: 東京都千代田区
事業内容:海運業
ウェブサイト:https://www.nyk.com/

会社名:   ナブテスコ株式会社
代表者:   代表取締役社長 木村 和正
所在地:   東京都千代田区
事業内容: 舶用推進システムの制御装置、船舶向けソリューション等の提供
ウェブサイト:https://marine.nabtesco.com/

【ナブテスコについて】 https://www.nabtesco.com/

2003年に帝人製機株式会社と株式会社ナブコの統合により誕生。独創的なモーションコントロール技術で、生産現場の自動化や陸海空の安全・安心・快適な移動を支える機械コンポーネントメーカー。1950年から舶用機器事業を開始し、主力製品である舶用エンジンの遠隔制御システムでは国内シェア約50%、世界シェア約40%を有する。この他に補助推進器制御装置や、電子制御ガバナシステム、電子制御エンジン向けに電子制御油圧バルブなどを提供している。生産拠点の兵庫県神戸市、韓国:釜山市、中国:上海市に加え、シンガポール・オランダにサービス拠点を持つ。