(舶用機器)内航船に向けた最適運航アプリケーションと連動する自動制御システムの実船検証を開始

2026.09.16

ナブテスコ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:木村和正)の舶用カンパニーは、2025年度に国土交通省の「内航変革促進技術開発支援事業」に採択された「内航船に向けた最適運航アプリケーションと連動する自動制御システムの技術開発」について、システムの開発期間を終了し、実船による検証フェーズへ移行しました。

本技術開発は、内航海運業界が直面する船員不足などの課題への対応に加え、安全運航の維持・向上を目的として進めているものです。実船による検証では、システムの有効性、安全性および運用性を確認し、2027年の商用化を目指した取り組みを進めてまいります。

本件では、ウェザールーティング(※)および最適船速の算出を行う最適運航アプリケーションと、船舶の運航を支援する自動制御システムを開発しました。従来船員が行っていた航海計画の策定や主機出力への指令について、システムが最適な運航条件を提示・制御支援することで、船員の負荷軽減と安全運航支援の両立を目指しています。なお、本システムは船員の判断や操船を代替するものではなく、船員による監視及び最終判断のもとで運用される支援システムです。必要に応じて船員が介入・操作できる設計となっており、完全自動運航を行うものではありません。

(※)船舶が航海中に遭遇する気象・海象を予測し、船舶の性能や到着時間などを考慮して最適な航路を設定する技術。

本システムの実船検証は、大王海運株式会社が運航するRO-RO船「第五はる丸」にて行います。また、船舶運航・管理に関する技術アドバイザーとして美須賀海運株式会社が参画し、実際の運航現場で培われた知見を活かしながら検証を進めるとともに、関係各社と十分な安全対策を講じたうえで実施し、運航の安全性を最優先に行います。

      内航RO-RO船 『第五はる丸』

      半自動運航を可能とする自動制御システム

      ウェザールーティングアプリケーション(イメージ)

当社は、大王海運、美須賀海運をはじめとする関係各社と連携し、安全性を最優先に実証を進めてまいります。本技術を、船員の知見や判断を補完する安全運航支援技術として発展させることで、内航海運業界の持続的な発展と安全性向上に貢献してまいります。

以上

<会社概要>
会社名   :大王海運株式会社
代表者   :代表取締役社長 岩井 正実
所在地   :〒799-0402 愛媛県四国中央市三島紙屋町7番35号
事業内容  :海上運送業(外航・内航)、船舶代理店業、その他事業(通関業、港湾運送業ほか)
ウェブサイト:大王海運株式会社

<会社概要>
会社名   :美須賀海運株式会社
代表者   :代表取締役社長 岩井 正実
所在地   :〒102-0071 東京都千代田区富士見2-2-5 飯田橋メインビル5F
事業内容  :海上運送業(外航・内航)、船舶管理業、船員管理業、船主業、船舶売買仲介業
ウェブサイト:美須賀海運株式会社

<会社概要>
会社名   :ナブテスコ株式会社
代表者   :代表取締役社長 木村 和正
所在地   :東京都千代田区平河町2-7-9
事業内容  :舶用推進システムの制御装置、船舶向けソリューション等の提供 他

【ナブテスコについて】 https://www.nabtesco.com/

2003年に帝人製機株式会社と株式会社ナブコの統合により誕生。独創的なモーションコントロール技術で、生産現場の自動化や陸海空の安全・安心・快適な移動を支える機械コンポーネントメーカー。1950年から舶用機器事業を開始し、主力製品である舶用エンジンの遠隔制御システムでは国内シェア約45%(当社推計)、世界シェア約40%(当社推計)を有する。この他に補助推進器制御装置や、電子制御ガバ ナシステム、電子制御エンジン向けに電子制御油圧バルブなどを提供している。生産拠点の兵 庫県神戸市、韓国:釜山市、中国:上海市に加え、シンガポール・オランダにサービス拠点を持つ。